STORY

五暁誕生物語

 オリジナルにんにく「五暁」ABOUT


始まりは

絶滅した香川県産品種「讃岐」の存在

先代の父がにんにく栽培を始めた12年前、香川県はすでに中国産のにんにくを種として植え付けし香川県産として出荷していました。「これが本当に国産でいいのか?」もともと農家では無い父はそんな思いでにんにくについて詳しく調査をしていきました。そんな中、すでに絶滅したにんにくの品種「讃岐」というのが昔あったと知ったのです。にんにくの産地として大きく拡張していくために当時の人々が考えた結果中国産の種による栽培に切り替わり純国産品種「讃岐」が絶滅したようです。
そんな中父は、「ならばこの讃岐に変わる香川県独自のオリジナル品種を作り上げれないか」となり、国会図書館で文献を調べ上げ、新たなる価値を作るために最適と判断した純国産暖地品種「平戸種」を取り寄せ栽培することとなりました。

 
新たなる価値

そのままの栽培ではただの平戸種を栽培したことにしかならないと思った父は、ここで新たな価値を付け加えようとしました。
それが「精進栽培」という塩で鍛える栽培だったのです。とにかく四国・瀬戸内・讃岐に拘りたく「瀬戸内海の塩」を用いて無農薬栽培する技術を研究しました。にんにくが持つ糖度と旨味成分をいかにして最上級に近づけるかがテーマだったそうです。試行錯誤の末最初にできたにんにくをそのまま種として翌年植え付けました。そこから一切外には出さずに収穫と栽培を繰り返し10年の月日が流れました。これを「讃岐平戸」と名づけました。

 
ついに日の目を見る時が

2024年、ちょうど10年の節目の年、取引業者の方の紹介でにんにく栽培を知りたいという方がお見えになりました。市内でオリーブ牛の専門店を経営なさっていて青森のにんにくを使用されていらっしゃいました。
お話しさせて頂きながらどんなにんにくを作ってるのかというお話になり、それでは一度お試しくださいと「讃岐平戸」をお渡ししました。その日の夜「讃岐平戸」を使った料理を常連様にお出しになられた際に「思わず天を見上げる美味しさだった」となり、何が変わったのかという中で「にんにく」を「讃岐平戸」にということから、「これはすごい!」となり是非購入をとなりました。このにんにくが初めて人に認めていただくことになった瞬間、父が研究してきた10年の日々が報われてよかったと思いました。

讃岐平戸から厳選したものを「五暁」と命名しました。

「五暁」とは「信念・覚悟・継続・感謝・報恩の五つの意志と大自然の調和が極まり込められた新たなる夜明け」という意味です。
讃岐平戸の中から厳選した逸品が「五暁」です。たくさん栽培することを目的にしておりませんのでご縁が極まり本当に必要として頂ける方のみに限定で販売させて頂いております。

 

三種類のにんにく栽培

精進栽培で作り上げるのは

「讃岐平戸」は10年間の精進栽培で作り上げたものです。その中の極みが「五暁」です。始まりは「醤油カスの塩分」を使いました。その後は瀬戸内海の塩を用いています。もう一種の「壱代」は嘉定種の自家採取5年です。この二種類は味が違います。精進栽培は無農薬なのでにんにくの芽も収穫しています。加工品として販売も行なっております。

市場出荷用にんにく

精進栽培以外に一般的な慣行栽培のにんにくを約1ha育てて出荷しています。乗用植付け機・乾燥機・種割り大きさ選別ライン・加工品製造工房と、にんにくに特化した様々な作業受託や栽培や加工品製造のご相談もお受けしております。